ガンネルの取り付け
(同日に投稿していますが、これまでの数ヶ月分を纏めて書いているためです。)
この船は真ん中で分解できる "Nested dinghy" 仕様です。(英語でプランを探すときは、Nested dinghy, sailing dinghy などのキーワードが有効)単に真ん中で切断すると、前後それぞれの船体が反りを戻そうとし、均等なカーブが崩れてしまいます。これを防ぐため、船体の縁にぐるりと取り回すガンネルは3重の木材を用いて接着する必要があります。私は英国のFyne boat から製材されたサペリを購入しました。地元で買えないのが痛いところ。
また、ガンネルを取り付ける前に、船首の角を補強する「ブレストフック」をマホガニーから切り出しました。このマホガニーはフィジーで植林されたという本物マホガニーです。
ちなみに、その後ブロンズの 5cm もあるビスで補強しました。エポキシ工法(WEST工法)で金物を使うかは賛否あると思います。ただ、この場所のように木材(特に合板)の端を接着する場合、私はビスかボルトが必要だと思います。実際に合板の端に木片を接着して破壊してみたところ、接着面は大丈夫でしたが合板の表面の層が持って行かれました。そうすると合板は6mmでも5センチでも破壊強度は一緒になってしまいます。これを防ぐためには、合板全体を貫通させるビス留めが有効でしょう。もちろんビス穴は予め下穴を開け、エポキシを流し込んで防水します。