自作ボート・Spindrift 10n 製作記

スイスの湖に自作ボートを浮かべるまでの記録

合板のステッチ

合板を切り出し、長辺は足りないのでスカーフジョイントしました。

スカーフジョイントは失敗したので写真は載せません笑。今からやり直すなら、合板を重ねて真ん中を2x4材にでもビス留めします。合板が横方向に微妙に波打っていて、真っ直ぐにスカーフを切れませんでした。それから、最初は機械で楽をしてもいいですが、手カンナが意外と手っ取り早いです。20分も削れば形になると思います。

ともあれ、まずはキールラインをスティッチ。本を開く形になるので、内側(合板がぶつかり合う側)の角を鉋で落としておきます。スティッチは緩めにしておかないとパネルが開きません。私の場合は緩めでも開かず、バルクヘッド(隔壁)にワイヤーを通して船底を貫通させ、棒を入れて捻って無理やり引き寄せました。最初に1.3mmの銅線を使ったところ、強度が足りずに全て切れてしまい、3重に束ねた銅線でなんとか形にしました。

 

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キールラインをスティッチ。6mm合板はなかなか曲がらない

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中央のバルクヘッドをスティッチ。実はここまでパネルを開くのに2晩かかった

更に、船首部分(ステム)は本当に大きな力でステッチしなければならず、最終的には鉄線を用いてステッチしました。ここも単にワイヤーを捻るだけではワイヤーが疲労で切れてしまうので、棒(私はドライバーの変えビット、長さ20cmほどを使用)をワイヤーに絡ませ、強く引っ張りながら捻る必要がありました。また一部を締め付けすぎず、均等に締めていくことが大切です。

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ステム部分。ここは鉄線でスティッチ

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なんとか形になってきた

なんとか形になりましたが、この段階ではまだ全体がやわで捻じれます。継ぎ目を全てエポキシでフィレットし、ガンネルを取り付けるまでは、下手に触ると捻じれた船になってしまいます。