ボートを作りたい
きっかけ
私は何かの縁でスイスの首都、ベルンに住んでいます。
スイスは海こそ無いものの、アルプスの氷河から流れ出た綺麗な湖と川に囲まれた水の国。特にベルンでは、上流の Thun から2~3時間かけてアーレ川を川下りする "Aareböötle" が夏の風物詩で、老若男女が水着で川遊びを楽しみます。普通はゴムボートで下るのですが、これを膨らませるのがなかなかの手間で、普通のボート欲しいなと思ったのがすべての始まりでした。
そもそも私は船が好きで、子供の頃は竹の筏を作ったり、角材とベニヤ板で船を作ろうとして頓挫したり、学生時代にはファルトボート買ってみたり、色々遊んできました。現在の身分は不安定で、いつ海外移住になるかわからない為に躊躇していたのですが、人生思い立った時に行動しないと結局何もできないですよね。今後仮に身分が安定しても、次はやれ子供ができた、部屋が狭い、など言い訳が先に立つのは目に見えています。そこで部屋がある程度のスペースがあり、半地階で裏庭にアクセスできる今、ボート作りを始めることにしました。
欲しいボート
特にヨットにはこだわらず、動力船でも構わない。しかし法律が面倒なので結局手漕ぎか帆船になりそうです。見た目にかっこよく、クラシカルなのがいい。理想は clcboats の Chester Yawl あたり。後述のスペース問題がなければおそらくキット買って作っていたでしょう。
スペースの問題
スイスに永住する予定は今の所ないので、いずれは国外に転居することになります。仮に日本に戻るとすると、ボートも国際輸送しなければならない。4 m 超のボート、ヨットをヨーロッパから国際輸送する方法、結局私は見つけられませんでした。仮に2分割できる船体なら、パレットに積み込んで船便扱いで15万円程度で日本輸送できます。高いですが、ここで躊躇していたら一生ボートなんて作れない。腹をくくりました。
登録、免許の問題
スイスでは8馬力まで(だったかな)帆船なら15 m^2 の帆までは免許不要。しかし船の登録は必要です。仮に船体が2.5 m 以下だと、ビーチデバイス(浮き輪的な遊具)扱いになって船舶登録は不要。しかし沖合100 m 以遠は不可など制約がかかります。よって免許不要サイズで帆船、二分割艇を作ることにしました。
次回、船の選択に続きます。